ダ・ヴィンチの植物と香りの物語──ハーブドレッシング・レシピとともに

2026年7月4日土曜日

ハーブ・香りの物語

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「モナ・リザ」や「最後の晩餐」など、数々の傑作をこの世に遺した天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ。

絵画や科学、解剖学などあらゆる分野に精通していた彼が、植物についても細かな観察を重ね、手稿には植物のスケッチや自然に関する記述を数多く残しています。

さらに、手稿にはローズウォーターとラベンダーの花を使って香りを楽しむ方法についての記述も残されています。

今回は、そんなダ・ヴィンチの植物と香りへの関心を手がかりに、家庭で楽しめる“ダ・ヴィンチ風ハーブドレッシング”を作ってみました。

レオナルド・ダ・ヴィンチのアトリエを描いたイメージ。植物のスケッチや香りの記録を残した彼の創作の空気を感じられる一枚。

モナ・リザを描いた天才とハーブの香り

ダ・ヴィンチが遺した膨大なアイデアノート(手稿)には、精密に描かれた植物やハーブのスケッチが数多く残されています。

さらに、蒸留に関する装置や方法についての図も残されています。

手稿に残されたラベンダーの香り

ダ・ヴィンチと香りについて特に興味深いのが、手稿に残されたラベンダーの記述です。

『アトランティコ手稿』には、ローズウォーターで手を湿らせ、ラベンダーの花を手でこすると香りがよい、という趣旨の短い記述があります。

現代のように香りを楽しむための製品が身近にあった時代ではありません。

そんな時代に、植物の香りそのものに目を向けていたことを思うと、なんだかダ・ヴィンチが少し身近に感じられます。

絵の具や材料にも向けられた探究心

当時の絵の具は、画家自身が材料を扱いながら制作するものでした。

ダ・ヴィンチの手稿にも、油や絵の具など、制作に関わる材料についての記述が残されています。

植物の観察だけでなく、絵画に使う材料についても試行錯誤を重ねていたことがうかがえます。

境界線をぼかし、光と影をなめらかにつなぐ「スフマート」で知られるダ・ヴィンチですが、その作品の背景には、絵筆を握るだけではなく、材料そのものを探究する姿勢もありました。

絵画、植物、科学、材料。

一見すると別々に見えるものを、ひとつの好奇心でつなげていったところに、彼の魅力があるのかもしれません。

我が家で再現!トスカーナの風を感じるハーブドレッシング

ダ・ヴィンチの手稿には、食材や料理、台所にまつわる記述も残されています。

その記録をたどっていると、当時のトスカーナの風景が思い浮かびました。そのイメージを重ねながら、家庭でも楽しめるようにアレンジしたオリジナルレシピを作ってみました。

ハーブドレッシングレシピの材料を描いたイラスト

材料(つくりやすい分量:約2〜3人分)

  • 刻んだローズマリー・タイム・セージ・バジル(合計大さじ1)
  • オリーブオイル(大さじ3)
  • 白ワインビネガー(大さじ1)
  • レモン果汁(小さじ1)
  • 塩ひとつまみ
  • 黒こしょう少々
  • にんにくのすりおろし少量

ワンポイント

ローズマリー、タイム、セージ、バジルは香りが強いハーブなので、4種類を合わせて合計大さじ1にすると、風味のバランスが取りやすくなります。


酸味が気になる方は、はちみつ小さじ1を加えると、酸味の角が取れやわらかな味わいになります。


フレッシュハーブがない場合は、市販の乾燥ドライハーブ(合計小さじ1程度)でも美味しく作れます。

つくり方と美しく混ぜるコツ

  1. ハーブを細かく刻む:
    ハーブの葉を包丁で細かく刻みます。ローズマリーなどの固い葉は、特に細かく刻むとドレッシングになじみやすくなります。

  2. 調味料を混ぜる:
    ボウルに塩、黒こしょう、白ワインビネガー、すりおろしにんにくを先に入れ、泡立て器やスプーンで塩が溶けるまでよく混ぜます。

  3. オイルを少しずつ加える:
    オリーブオイルを少しずつ加えながら混ぜ合わせます。とろみがついて全体がなじんだら、レモン果汁と刻んだハーブを加えて軽く混ぜれば完成です。

おすすめの楽しみ方

トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼにかけると、ハーブの香りとトマトの爽やかな酸味がよく合います。

また、カリッと焼いたバゲットにつけたり、グリルしたチキンや白身魚のソテーにかけたりするのもおすすめです。

オリーブオイルのまろやかさに、ハーブの香りとビネガーの酸味が加わり、いつもの料理が少し華やかな味わいになります。

  • ※  食用に適したハーブを使用してください。

おわりに

以前、ダ・ヴィンチ展で彼の本物の手稿や作品を目の当たりにしたことがあります。

解剖学から植物、機械まで、緻密なスケッチで埋め尽くされたノートを前に、「これほどまでの才能が実在したのか」と胸が熱くなるような感動を覚えました。

ページをめくるようにして次々と現れるスケッチを見ていると、ひとつの分野だけに収まらない彼の好奇心に圧倒されます。

時代を超えて、遠いルネサンスの息づかいが、自分の中に流れ込んでくるような気がしました。

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